セルフ・ハンディキャッピング

記事投稿 : 2017-07-07 14:43:06

皆さんは試験や重要な面接の前日に、なぜか部屋の片づけを始めてしまったことはありませんか? 誰にでも一度は経験があるだろう「明確にやるべきことがあるのに、全く無関係なことをして自分の首をしめてしまう」この行為を、心理学的には「セルフ・ハンディキャッピング」と呼びます。

セルフ・ハンディキャッピングは自分自身にハンディキャップを課すことで、自尊心を守る行為です。失敗した場合でも責任を外部に求めることができ、成功した場合には自己評価を高めることができます。

セルフ・ハンディキャッピングには、獲得的セルフ・ハンディキャッピングと主張的セルフ・ハンディキャッピングがあります。獲得的セルフ・ハンディキャッピングは、よくある「試験前に掃除を始めてしまった」などといった最優先事項を自分で妨害してしまう行為です。試験に失敗しても「本当はできたのに掃除をしてしまったためにできなかった」と言い訳し、自己評価の定価を防ぎます。成功したら「ハンディキャップがあったのに成功できた」と自信を持てるのです。

一方、主張的セルフ・ハンディキャッピングが、「体調が悪い」「この仕事(教科)は苦手である」とあらかじめ主張し、予防線を張っておくことで失敗した時の自尊心の低下を防ぎます。

セルフ・ハンディキャッピングは適度に使えば自尊心を守り、高める効果がありますが、何度も繰り返していると失敗の責任を全て外部に求めるようになり、生産性が失われてしまいます。セルフ・ハンディキャッピングを克服するためには、まず「失敗が恥ずかしいことだと思わない」ようにすることが重要です。失敗を恐れない人は、自分を守るための言い訳を必要としないのです。また、自分が得意なもので挽回ができると考えることで、セルフ・ハンディキャッピングに陥ることなく自己評価を高めることができます。